膝は、歩く・立つ・座るといった日常的な動作で常に曲げ伸ばしされる部分です。動作の途中で一時的に身体の重みがかかる部分であり、その時の負担が大きいために、どうしてもトラブルが多くなります。また、骨格の歪みや姿勢の乱れがある場合には膝に大きな負担がかかります。

膝の痛みは、始めはちょっとした違和感からはじまり、徐々に強い痛みに変わっていくため、違和感を覚えた時点で適切な処置を施せば症状を悪化させずに済みます。整形外科に通って、痛み止め薬に頼りきっている患者様は非常に多いです。膝に溜まった水を抜いているという方も、一度当院までご相談下さい。

膝の痛みの原因はさまざまなことが考えられます。具体的には、加齢による膝の軟骨すり減り、関節の変形、膝のケガや病気、肥満による過負荷、足の筋力の低下、下肢の使い方などです。

膝の痛みの中でも、一番多い症状は変形性膝関節症です。男性よりも女性に多い傾向があり、また肥満気味の方にも起こりやすい症状です。特に多いのが高齢の女性です。変形性膝関節症は放っておくと症状がどんどん進んでしまいます。痛みを我慢して放置すると、最悪の場合手術をしない限り治らないという状態になってしまいます。

膝の痛みは「加齢によるものだからどうせ治らない」と諦めている方も多くいらっしゃいます。しかし、適切な処置によって痛みのない状態にしていくことが可能です。

膝の痛みの改善にはお灸や鍼治療をおすすめしています。鍼灸治療で患部を温めることによって関節内の圧力が変化し、血流の流れが良くなります。そして疲労物質が流れるように整えて関節を動かし、筋肉の緊張をほぐしていきます。この時、大腿部の筋肉を温めた上でお灸を施すとより効果的です。また、痛みを和らげる際には置き鍼・皮内鍼を使用することもあります。

皮内鍼とは、シールに鍼が付いているもので、痛い部分を刺激することで症状を改善していきます。皮内鍼は貼っているだけで患部に刺激を与えてくれるので、頻繁に治療に通うのが難しいという方にもおすすめです。皮内鍼を貼り替えるタイミングで通っていただくだけで良いので、仕事などが忙しくできるだけ通院回数を少なく済ませたいという方に好評です。

当院では、触診や視診によって患部の状態を正しく把握した上で患者様に合った最適な治療プランをご提案いたします。お気軽にご相談ください。