• 長年、肩こりに悩まされている。
• 首から肩にかけて重たくてだるい。
• 姿勢が悪く、つい猫背になってしまう。
• 首や肩が回しづらく感じる。
• 肩こりと併発した頭痛がある。

肩こりは、長時間のデスクワークやパソコン作業、家事や育児での負担、姿勢の悪さなどによる筋肉への負担が原因で発症します。具体的には、首から背中、肩にかけてつながっている僧帽筋という筋肉が収縮して緊張し、血行不良が起こっている状態です。 僧帽筋が緊張すると筋肉がこわばってしまい、筋肉の中を通っている毛細血管を圧迫することで血液の流れが悪くなり、循環不良を起こして老廃物が溜まるために痛みが発生します。

また、骨格の歪み、ストレスや緊張、不規則な生活、寒さや冷え性などでも、筋肉の緊張は高まりますので、肩こりになりやすい生活を送っている方は、治療だけでなく、普段の生活習慣から改めていかなければなりません。

筋肉は、ある程度動かして収縮と伸長を繰り返すことでポンプの役割を果たし、その働きにより血液を流している作用があります。猫背やストレートネックといった背骨・頚椎（首の骨）が正しいカーブを描いていないと、特定の場所（筋肉）に負荷がかかりやすくなり、血液循環を阻害します。そのため、筋緊張を起こしやすくなり、慢性的な肩こりを引き起こしやすい環境を作ります。

背骨は、横からみるとS字状、頸椎と腰椎は前に反った形状（前弯）、胸椎と仙骨は後ろに反った形状をしております（後弯）。ストレートネックは前弯が消失してまっすぐ気味になっている状態で、猫背は胸椎の後弯が強くなった状態をいいます。

慢性的な肩こりに悩まされている方は、このように骨格に問題が生じている場合が多いです。単に筋肉が緊張しているだけではなく、その緊張を作っている骨格に問題があるため、表面的なマッサージだけでは改善しません。痛みが収まってもすぐに再発してしまいます。

肩こりが治らないのは歳のせい？

「肩こりは持病だから治らない」「年齢のせいで肩がこっているのが当たり前だから」など、症状改善を諦めている患者様も見受けられます。しかし、それは大きな間違いです。

確かに、年齢を重ねるにつれて、筋力が低下して骨格を支えられなくなったり、筋肉の柔軟性が低下してしまう可能性は高くなります。それによって、血行不良が起きたり、部分的なダメージがかかりやすくなることはあります。しかし、定期的に運動したり、ストレッチをしたり、身体を動かす機会を作っていれば、肩こりを発症するリスクを軽減させることができます。逆に、肩こりは若い方に多くなっています。運動不足や姿勢不良によって治療をせずに長年放置している方は、筋肉のこわばりも強く、軽度の症状よりも症状改善に時間がかかります。

肩こりを放置し痛みが増してくると、頭痛が頻発したり眼精疲労が蓄積しやすくなります。肩や首まわりの血液の循環が悪くなると、その先の頭に向かう酸素や栄養が少なくなりますので、様々な症状に発展しやすいのです。その状態で、頭痛を抑えるために頭痛薬に頼っていては、あなたの身体はどんどん不健康な身体になっていきます。

単なる肩こりだと思って痛みを放置するのはやめましょう。そこに年齢も関係ありません。普段からの生活習慣を見直し、正しい骨格を維持すること、維持できるような筋力と、柔軟性を意識すること。それが肩こりを防ぐ、一番の近道です。